皆様におかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。このたび第1回日本フットケア・足病医学会関東地方会学術集会を開催させていただくこととなりました。昨年までは関東セミナーという形で関東地区のフットケア・足病医学に携わる学会員の皆様と学術交流を図っておりました。関東地区の本学会を2021年に関東・甲信越地方会が設立され、2022年６月19日に第１回を開催する運びとなりました。名誉ある第一回を主催させていただくこととなり、これもひとえに会員の皆様ならびに関係各位のご支援のおかげと心から感謝申し上げます。

「足病医学の新時代」というテーマを設定させていただきました。順天堂医院は2019年４月に日本の大学病院初である足病を専門的に診療する部門である「足の疾患センター」を設立し、すべての足病患者さんが迷わず受診でき、フットケアから最先端の治療を受けられる体制を目指しております。日本には足病学がなく、欧米のような足病診療がありません。日本の足病患者さんは、足に異常があってもどこを受診してよいか迷うこととなり、診療科を間違えると適切な治療が受けられないことが想像されます。日本においても適切な足病診療がどこにいても受けられるような体制になることが理想であり、それを目指し我々はこれからも尽力し続けなければならないと強く思います。第1回日本フットケア・足病医学会関東地方会学術集会は足病医学の幅広い分野の知識を統合し、日本の足病医療を発展すべく「足病医療の新時代」を目指したいと考えます。

2021年は世界中がCOVID19の影響を受けて、多くの方が辛い思いを乗り越えられていると思います。しかし、この困難な時期を乗り越え「新時代」にあらたな希望をもって臨む所存です。本学会では、Web学会のメリットを生かし、参加できない会員のためにも素晴らしい講演やシンポジウムなどのちにオンデマンドで視聴できるように計画しています。多くの学会員の方々に満足いただける学会運営を行いたいと思います。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。